「偏差値について」のページで、
いくつかの注意すべき点について触れましたが、
次のような点では非常に利用価値の高いものです。
1 問題の難易度に左右されない成績評価ができる。
2 各科目相互の学力比較が容易に出来、不得意科目の発見に役立つ。
ヌルハチの成績見ればこのことよくわかると思います。
あの数値のでこぼこさ。
いかに得意科目と不得意科目とが、
堂々と同居していたのかが。
3 前回の数値と比較することにより、学力の伸長度が把握できる。
4 進学参考資料(各大学偏差値一覧)との成績比較が容易にでき、
合格可能性の判定と学習目標の把握に役立つ。
偏差値には、このような便利な点もあるので、学力向上に大いに役立てて欲しいと思います。
それから、
偏差値はどうすれば伸びるんですかとか、
どのくらい伸ばすことができるんですかという人がいるけど、答えは、
1
一生懸命勉強すれば誰でもそれなりに伸びます
2
最高で60くらい伸びる可能性があります
ということになります。
どのくらい伸びるかということに関して言えば、成績のあまりよくない人のほうが伸びる可能性が高いね。
「偏差値について」のところでも簡単に触れたんだけど、
偏差値は20〜80くらいで推移するから、すでに65の人は目一杯でも15くらいしかない計算になるよね。
それに対して、数値が20の人(
太祖ヌルハチ君のこと)は60も余裕がある(?)ことになる。
言葉は悪いが、
できない人ほど伸びるのが偏差値ということもできる。
志望校の選定のときはいろいろと迷うと思うけど、偏差値だけで学校を選ぶのはどうかと思うね。
安全圏だと思って受けたとしても、必ず合格するとはかぎらないよ。
学校の担任なんかは安全策で、無難なところばっかりすすめてくると思うけど、
自分で何か本当にやりたいことでもあるんなら、
多少数値は高くても自分の希望を目指したほうがいいと思うね。
年をとってからの一年二年は大きいけど、若いうちの一年や二年はすぐ取り返せるからね。
以上、受験勉強法とは離れて偏差値について触れましたが、入学試験は「一発勝負」なので、数値が高い人も油断禁物。
逆に、
偏差値からはちょっときびしい人でも受かるときは受かりますので、希望を持ってがんばりましょう。
ついでに一つ付け加えておきます。
よく学部学科間で細かく数値を区別して一覧表にしているものがありますが、
0.5や1程度の違いなら、
それほど気にする必要はないと思いますよ。