「新古今和歌集」三夕の歌と体言止め

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「古今和歌集」三夕の歌と体言止め


「新古今和歌集」の中に、
三夕(さんせき)の歌と呼ばれている三首の和歌があります。

このなかで用いられている、
「体言止め」という修辞法の効果と特徴について考えてみます。

新古今和歌集」巻四の中に、
「秋の夕暮れ」を詠んだ三首の名歌があります。

この三首の和歌は「三夕(さんせき)の歌
と呼ばれ、
長い間人々に親しまれてきましたが、
この三首の和歌すべてにおいて、
体言止め(たいげんどめ)の修辞法が使われています。

この体言止めとはいかなるもので、
どのような効果や特徴があるのでしょうか。
古文上達のための一助として、
学んでおきましょう。

この三首の和歌は、
体言止めの成功例といえますが、
実際の和歌を三首、載せておきます。

さびしさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮(寂蓮法師)

心なき身にもあはれは知られけりしぎたつ沢の秋の夕ぐれ(西行法師)

見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕ぐれ(藤原定家朝臣)





「体言止め」というのは、
文章(主に俳句や和歌・短歌などで)の最後を体言(=名詞・名詞句)で終える修辞技法のことをいいます。

言い切らずに、
体言で止めることによって、
強調したり、余韻を残すことができるという効果・特徴があります。

上に掲げた三首の和歌は、
すべてが「夕暮」「夕ぐれ」「夕ぐれ」と、
名詞の形、すなわち体言で終わっており、
そこはかとない余情・余韻を表すものとなっています。

古文学習に和歌を利用するのもいいものですが、
実際に和歌を覚えていく過程で、
単語や文法のみならず、
古典常識までついでに理解していく。
こういった学習方法も推奨されるでしょう。


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